康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 136 ページ)
【子集下】【刀部】刊;康煕筆画:5;ページ:136 頁第 16 行
【唐韻】苦寒切。【集韻】【韻会】【正韻】丘寒切。音は「看」の平声。
【説文解字】「剟」(削り除く)と釈す。字形は「刀」に従い、「干」は声を表す。
【広韻】「削る」と釈す。また「砍斫(きりたおす)」とも釈す。
【周礼・秋官・柞氏】夏至に令して、陽なる木の皮を刊(けず)りてこれを焼くと記す。
【注】これは次要の所の树皮を砍り去るを指すと釈す。
また「栞」に通ず。
【前漢書・地理志】山に従って木を刊(き)ると記す。
【注】師古曰く、栞は古の「刊」の字なり。意は木を砍伐するにあり。
また【韻補】叶音丘虔切、音「愆」のごとし。
【曹植・怨歌行】周公旦は文王・武王を輔け、その功績は金縢に載せて磨滅すべからず。心を尽くして王室を輔けるも、管叔・蔡叔流言を布く。
また叶音古案切、音「旰」のごとし。
【揚雄・酈商銘】横たわって羞恥を受け景況に愧じ、自刎して身を献ぐ。金印紫綬は功勲を彰し、万世磨滅すべからず。章樵かく解釈す。
また「刻む」と釈す。
【晋書・孫綽伝】必ず孫綽をして碑文を撰せしめ、然る後に石を刊(きざ)むべしと記す。
【王儉・褚淵碑】玄石を刊(た)てて徳行を彰すと云う。
【字彙】楊慎曰く、劉歆が揚雄に答うるに、「これを日月に懸けて刊すべからざる書」と称す。これ削除すべからざる書の意なり。今俗間誤って刻板印刷の意に用ゆ。各地の郷試の序文に常に曰く、其中の優れたる文章若干篇を刊印すと。張睿甫曰く、「刊」の字もまたかく用うべし。字の周囲の余分の木を刊り去れば、字始めて顕わる。故に字を刻むを「刊」と称す。まさに官職を昇遷することを「除」と称するがごとし。