康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 297 ページ)
【寅集上】【小字部】尖;康煕筆画:6;頁碼:297 頁 02 行。『広韻』『集韻』は子廉切、『韻会』『正韻』は将廉切と注音し、音は「漸」に似る。『説文解字』は「楔」と釈す。元は「櫼」と書いた。『徐鍇註』によれば、簪の類で、形は上が小さく下が大きいものをいい、すなわち「櫼」の字である。今は「尖」と書き、末端が鋭く細いことを指す。杜甫『張参軍を送って蜀州に赴かしむるの詩』に、「両行秦樹直、万点蜀山尖」。また韓愈『苦寒の詩』に、「新芽曲且尖」。また『五代史』に李崧が「太原を鎮守するは石敬塘に非ずんば可ならず」と述べたとあり、石敬塘は深くこれに感激して、「仏塔を建つる者は必ず塔尖を安ず。これは崧をして終始自ら成全せしめんと欲するなり」といった。「玉尖」「十尖」は指をいう。楊維楨の詩に、「繊繊玉尖、香墨を蘸る」。また「十尖尽く紅き鳳仙の色を染む」。また尖ったさまを形容す。章孝標の詩に、「天台山の新雨の後、雲外の小峰青翠の尖を示すがごとし」。