康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 225 ページ)
【丑集上】【土部】坊;康熙筆画:7;頁碼:225 頁 07 行。【唐韻】府良切。【集韻】【韻会】分房切。音は方。邑里の名。【演義】に「坊は方なり。人の在る所を里と為すを坊という」とあり。漢の宮に九子坊あり。また【官僚備要】に「太子の宮を春坊と曰う」とあり。【唐書・高宗紀】に「門下坊を改めて左春坊とし、典書を改めて右春坊とす」とあり。また僧寺を宝坊と曰う。【宋之問・厳荘寺閣に登るの詩】に「閏月再び重陽、仙輿宝坊を歴る」とあり。また地名。漢の馮翊の地にして、唐に坊州を立てたり。また姓。【統譜】に見ゆ。また【広韻】【集韻】【正韻】に符方切。音は房。障なり、堤なり。【礼記・郊特牲】に「坊と水庸とを祭るは事なり」とあり。【注】に「坊の祭は八蜡の一なり」とあり。【経解】に「旧坊を用うる所なしとして之を壊る者は、必ず水の敗あり」とあり。【坊記】に「君子の道、譬えば則ち坊か。坊は民の足らざる所なり。君子は礼をもって徳を坊し、淫を坊し、命をもって欲を坊す」とあり。また【集韻】に甫妄切。音は放。堤なり。また符訪切。房去声。【春秋序】に「聖人周身の坊を包む」とあり。或いは防に作る。按ずるに、坊・防字義同じきも、音切は別つべし。『正字通』方・房の二音を一に合し、並びに去声を闕くは非なり。