康熙字典解説
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【酉集上】【言部】讀;康煕筆画:22、頁 1185。『唐韻』『集韻』『韻会』徒谷切、『正韻』杜谷切、音は獨。『説文』に「書を誦ず」とあり。徐鍇曰く、「讀は瀆のごとし。四瀆の水を引くがごとし」。『詩・鄘風』に「中冓の言、讀むべからず」。毛伝に「抽なり」。鄭箋に「抽は出のごとし」。朱伝に「言を誦ず」。『礼記・文王世子』に「冬に書を読み、典書者これに詔す」。また楽名。『周礼・春官・大司楽』の疏に、『孝経緯』云う、「祝融の楽を屬讀と曰う」。また曲名。『唐書・礼楽志』に「讀曲」は、宋の人彭城王義康のために作れるもの。また官名。『唐書・百官志』に、集賢殿書院に侍読学士あり、旨を受けて文章を撰集し、経籍を校理するを務む。また姓。『姓苑』に見ゆ。また『集韻』『韻会』に大透切、音は豆。義同じ。『周礼・天官・宮正』の註に、鄭司農「火絕之」を讀む。『釈文』に徐の音は豆。また『増韻』に句讀、凡そ経書成文して語絶する処を句と謂い、語未だ絶えざるも点して分ちて誦詠に便ならしむるを読と謂う。今秘書省の挍書の式に、凡そ句絕すれば則ち字の旁に点じ、讀に分つれば微かに字の中閒に点ず。また『韻会』に通じて投と作る。馬融『長笛賦』に「句投に度りを察す」。註に『説文』曰く、「逗、止なり」。投と逗は古字通じ、音は豆。投は句の止まる所なり。按ずるに此れ則ち讀は逗に通じ、逗は又投に通ず。また亭歷切に叶い、音は狄。蘇轍『酔吟庵詩』に「詩成りて醉中に付与して讀ましむ、清溪終日あるを知らん」。考証:『周礼・天官・小宰宮正註』に「鄭司農火絕之を讀む。徐の音は豆」。謹んで按ずるに、此れ天官宮正の註にして小宰の註に非ず。謹んで原文に照らして「小宰」の二字を省き、「徐音豆」の上に「釈文」の二字を増す。