康熙字典解説
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【亥集中】【鳥部】鷸;康熙筆画 23;頁 1501。『広韻』余律切、『集韻』允律切、『韻会』『正韻』以律切、音は聿(いつ)。『説文』に「鷸は、天の雨を予知する鳥なり。天文を知る者は鷸の羽を飾れる冠を着く」とある。陳蔵器曰く、「鷸は鶉に似て、色青黒、嘴長く、泥沢に居す」。村人云く、「これは田鶏(蛙)の変じたるものなり」。『戦国策』に蘇秦曰く、「鷸と蚌(はまぐり)互いに争う」。また翠鳥の一を鷸という。『爾雅・釈鳥』に「翠鷸」とあり。郭註に「燕に似て、深青にして紅透ける色、鬱林に生ず」とある。疏に李巡曰く、「鷸はまた翠鳥といい、その羽は飾りに用いるべし」。また一あり、脚赤く紋黄なるを鷸という。『左伝・僖公二十四年』に「鄭の子臧、鷸冠を好んで聚む」とあるは、これなり。また『正韻』に「疾く飛ぶ貌」とあり。木華『海賦』に「鷸は驚きたる鳧(かも)が侶を失うがごとし」とある。また『集韻』食律切、音は術(じゅつ)。『広雅』に「鶙鵳・鷸子・籠脱は皆鷹の類なり」とあり。曹憲註に「鷸の音は述」とある。「驚」の字、原刻は敬より鳥に従う。【考証】すでに改む。考証:木華『海賦』「鷸は敬下の鳥鳧が侶を失うがごとし」、謹んで原文により「敬下の鳥鳧」を「驚鳧」に改む。