康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1459 ページ)
【亥集上】【鬲部】鬻;康煕筆画:22;頁碼:1459 頁 45 行
【唐韻】【集韻】音「之六切」、読みは「祝」に同じ。
【説文解字】「粥」なりと釈す。
【注】今の俗字は「粥」と書く。
【爾雅・釈言】鬻は糜なり。
【注】稀爛なる糜粥を指す。
【儀礼・士喪礼】余飯を以て鬻を煮る。
【注】祭祀の余米を以て煮たる粥を指す。
【左伝・昭公七年】此に饘を煮、此に鬻を煮る。
【注】饘と鬻は皆糊状の食物に属す。
また【集韻】【正韻】音「余六切」、読みは「育」に同じ。
【左伝・昭公三年】踊を鬻ぐ者あり。
【注】鬻ぐは売るの義。
また【荘子・徳充符】この四つは天の養う所なり。いわゆる天養とは、天の食を与えるを謂う。
【音義】鬻ぐは養育の義。
また姓とする。
【前漢書・芸文志】鬻子は名を熊といい、周王の師にして、文王以下これに問う。周は封じて楚の始祖となす。
また【集韻】音「居六切」、読みは「鞠」に同じ。
【詩経・豳風】哀れむべし、この幼き子を。
【伝】鬻ぐは幼小の義。
【朱伝】養育と釈す。
また【集韻】音「忙皮切」、読みは「糜」に同じ。「糜」の字と通ず。
また葉音「余律切」、読みは「矞」に同じ。
【揚雄・司空箴】人の力に由らず、政令の整飭に由らず、貨を流通し寵を博し、賄をもって售げんと求む。
また葉音「職律切」、読みは「㤜」に同じ。
【蘇軾・鐘山詩】老僧独り泉辺に住み、十年人来の跡を掃き尽くす。客来れば唯柏子の香を焚き、朝餓えば坐して山前に粥の煮ゆるを見る。