康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 684 ページ)
【巳集中】【火部】燠;康熙筆画:17;頁碼:684 頁上段 18。古文に灹と作る。【広韻】于六切。【集韻】【韻会】【正韻】乙六切。音は郁。【説文】熱中なり。【爾雅・釈言】燠は暖なり。【注】今江東に通じて燠と言う。【書・洪範】曰く燠、曰く寒。【前漢書・王褒伝】盛暑の鬱燠を苦しまず。また奥に通ず。【詩・唐風】子の衣に如かず、安かつ燠兮。【注】奥は本また燠と作る。また【小雅】日月方奥。【礼記・内則】衣の燠寒を問う。【注】燠は本また奥と作る。按ずるに『漢書』五行志・李尋伝・王莽伝において、燠は皆奥と作る。また隩と同じ。【書・堯典】厥の民隩。【史記・堯本紀】その民燠と作る。【集韻】またはと作る。また【唐韻】烏到切。【集韻】【韻会】【正韻】于到切。音は奥。義同じ。また【広韻】燠釜とは水を以て釜に加うるなり。また【集韻】威遇切。音は嫗。燠休は痛念の声。あるいは噢と作る。また【集韻】【類篇】于求切。音は憂。義同じ。【左伝・昭公三年】民人痛疾にして、あるいはこれを燠休す。【注】燠休は痛念の声。【疏】燠は厚し、休は美し。按ずるに『釈文』に休は虚喩反、燠は徐音憂、また于到反、また乙六反。三音みな読むべし。【集韻】または亦奥と作る。また【広韻】【集韻】烏皓切。音は襖。【広韻】甚だ熱きなり。考証:【前漢書・王褒伝】「不若盛暑之鬱燠」とある。謹んで原文に照らし、「不若」を「不苦」に改む。