康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1190 ページ)
【酉集中】【谷部】谿;康煕筆画:17;頁碼:1190 頁下段 21 行。【唐韻】苦兮切。【集韻】【韻会】【正韻】牽奚切。音は「溪」。【説文】山間に道なき溝壑。【爾雅・釈水】水が流れて江河に注ぐを谿と謂う。【疏】杜預曰く、谿はすなわち溝壑なり。李巡曰く、水山より出でて江河に入るを谿と謂う。宋均曰く、水あるを谿と謂い、水なきを谷と謂う。【左伝・隠公三年】山溝・池沼・小洲上の野草。【荀子・勧学篇】深谷に近づかざれば、地の厚きを知ること能わず。また弩弓の一種を指す。【戦国策】谿子少府。【注】谿子は弩弓の名。少府の作る所にして、六百歩の外まで射る能う。【淮南子・俶真訓】千仞の谿谷に登る。【注】谿は蛮夷の地を指す。柘木・桑木をもって弩弓を作る。一説に、谿は国名なり。また陽匠の名を指す。また獣の一種を指す。【山海経】天帝山に獣あり、形狗のごとく、名づけて谿辺と曰う。【注】或本は谷遺と作る。また地名を指す。【史記・呉太伯世家】楚また来たりて攻め、乾谿に駐す。【注】楚の東境なり。また姓氏を指す。【荘子・田子方】田子方魏文侯の傍に陪座し、屡々谿工を称賛す。また複姓を指す。【潜夫論】呉の夫槩王楚の棠谿に逃れ、遂に以って姓と為す。また磎に通ず。【馬融・長笛賦】万仞の石磎に臨む。【注】磎は谿と同じ。【広韻】或本は嵠・溪と作る。また【集韻】堅奚切、音は「鶏」。【類篇】蠰谿は土螽の一種にして、蝗に似て小さし。また弦鶏切、音は「奚」。義同じ。