康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1262 ページ)
【酉集下】【辵部】違;康熙筆画 16、頁 1262。『唐韻』羽非切、『集韻』『韻会』于非切、音は帏(い)。『説文』に「離る」とあり。『広韻』に「背く」とあり。『書・堯典』に「静言庸違」とあり。注に「行事すれば則ち之に背く」という。また『正韻』に「避く、之を去る」とあり。『易・乾卦』に「憂あれば則ち之を違う」とあり。注に「難を知りて避くるなり」という。『礼・表記』に「君に事えて三たび違いて、境を出ず」とあり。注に「違は猶お去るがごとし」という。『論語』に「一邦を違う」とあり。また『韻会』に「奔放することを違と曰う」とあり。『左伝・宣公十年』に「凡そ諸侯の大夫、違す」とあり。疏に「窘迫して奔り、及び礼を以て放たるるも、通じて之を違と謂う」という。また邪悪なること、過失なること。『左伝・桓公二年』に「徳を昭らかにして違を塞ぐ」とあり。注に「違を塞ぐとは、邪違を閉塞するを謂う」という。『後漢書・百官志』に「違失有れば、則ち劾奏す」とあり。また怨みを蓄うることも。『書・無逸』に「然らずんば其の心違怨す」とあり。注に「違怨とは、怨みの中に蓄うる者なり」という。また『韻会』に「依違は決せざるなり」とあり。一作猗違。『前漢書・律暦志』に「依違以惟い、未だ修明せず」とあり。また『孔光伝』に「猗違連歳」とあり。注に「猶お依違のごとし。依しかつ違し、両可なるを言う」という。