康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 193 ページ)
【丑集上】【口部】唯;康煕筆画:11;頁碼:193 頁 17 行
『広韻』以追切、『集韻』『韻会』夷隹切、音「惟」に同じ。
『玉篇』唯は、単独・ただ~のみという意味。
『集韻』専一を表す語。
『易・乾卦』おそらく聖人のみなるか。
『詩・小雅』ただ酒食のことのみを慮る。
『韻会』六経における「惟」「維」「唯」の三字は通じ、語気詞として用いる。
また県名とする。
『前漢・地理志』益州郡に来唯県あり。
また『集韻』視隹切、音「垂」に同じ。「誰」と同義で、「何」の意味を表す。
また『唐韻』以水切、『集韻』『韻会』愈水切、音「」(欠字)に同じ。
『説文』応答の声。
『礼・曲礼』応答は謹んでなすべし。
『釈文』唯、于癸反と読む。徐邈は于比反と読み、沈重は以水反と読む。
『又』父の呼びかけにはただ「諾」とのみ応えず、先生の呼びかけにもただ「諾」とのみ応えず、「唯」と応じて起身すべし。
『内則』児の言語を学ぶとき、男は「唯」と応じ、女は「俞」と応ず。
『戦国策』范睢、連声して「唯唯」と応ず。
また『詩・斉風』かの魚は自由に遊泳す。
『伝』唯唯とは、出入りして拘束されざる様。
『箋』唯唯とは、相従って順応する様。
『釈文』唯、維癸反と読む。沈重は養水反と読む。
『韓詩』「遺遺」と作り、制御し得ざる意なり。