康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1400 ページ)
【戌集下】【頁部】頌;康熙筆画 13;頁 1400。【広韻】【集韻】【韻会】に「余封切」、音は容。【説文】に「貌なり」。【前漢・儒林伝】に「魯の徐生、頌を為すに善し」。また「唐生・褚生、博士弟子の選に応じ博士に詣り、衣を摳めて堂に登り、頌礼甚だ厳し」。〔注〕容と同じ。また「従頌」は「従容」と同じ。【史記・魯仲連伝】に「世に鮑焦を以て従頌なくして死せりと為すは、皆非なり」。〔注〕音は従容。また【前漢・法志】に「年八十以上、八歳以下、鞠繋に当る者は之を頌繋す」。〔注〕謂く寛容して之れ桎梏せずと。また公なり。【前漢・呉王濞伝】に「它郡国の吏、亡人を捕らんと来たらば、頌共に禁じて与えず」。〔注〕頌は猶お公のごとし。また【唐韻】【集韻】【韻会】【正韻】に「似用切」、音は誦。【正韻】に「称述なり」。【釈名】に「成功を称頌するを頌と謂う」。また頌は容なり。其の成功の形容を叙説するなり。【韻会】に徐曰く「此れ容儀の字なり。歌誦する者は盛徳の形容を美とするが故に、通じて頌と作る。後人因而て之を乱し、以て歌頌の字と為す」。【礼記・少儀】に「頌して諂わず」。〔注〕頌は謂く其の美を将順すと。また磬の名。【儀礼・大射儀】に「西階の西に頌磬」。〔注〕成功を言うを頌と曰う。西は陰中にして万物の成る所なれば、是を以て西方の鐘磬を頌と謂う。また琴の名。【左伝・襄公二年】に「美なる檟を択ばしめ、以て自らの櫬と頌琴と為さしむ」。また占兆の詞。【周礼・春官・大卜】に「其の頌、皆千有二百」。〔注〕頌は繇を謂う。また姓。また【韻補】に「牆容切」に叶い、音は従。【揚雄・河東賦】に「麗しく鉤芒を勾し蓐収を驂せしめ兮、殷冥及び祝融。衆神を敦くして式せしめ兮、六経を奮げて頌を攄ぶ」。考証:【前漢・儒林伝】の「魯の儒生、頌を為すに善し」は、原文に照らし「魯の徐生」に改む。【前漢・呉王濞伝】の「它郡国の吏、亡人を采捕せんと欲し、頌共に禁じて与えず」、〔注〕「頌は猶お公のごとし」は、原文に照らし「采捕」を「来捕」に改む。