康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1162 ページ)
【酉集上】【言部】誓;康煕筆画:14;頁碼:1162 頁 01 行。古文。【唐韻】【集韻】【韻会】時制切、音逝。【説文】約束なり。【六書統】言より折り従う。言を以て其の罪を折ぐなり。【爾雅・釈言】謹しむなり。【注】勤謹を約して衆を戒むる所以なり。【疏】謹は勅なり。将士を集めて之を戒むるを誓と曰う。【釈名】制なり、之を拘制するを以てなり。【正韻】信を約むなり。【書・大禹謨】禹乃ち群后に会し、師に誓す。【伝】誓は戒むなり。軍旅を誓うと曰う。【左伝・閔公二年】軍旅に誓す。【注】号令を宣ぶるなり。【礼・曲礼】信を約むるを誓と曰う。【疏】言辞を用いて共に相約束し、以て信と為すなり。又【文王世子】曲芸皆之に誓す。【注】戒謹なり。又【玉篇】命なり。【周礼・春官・典命】凡そ諸侯の適子、天子に誓して其の君を摂す。【注】誓は猶お命のごとし。誓と言う者は、天子既に之を嗣と為すことを明らかにし、子を樹てて易えざるなり。又礼、将に祭らんとして号令して百官を斉しくするも、亦た之を誓と謂う。【周礼・天官・大宰】五帝を祀れば則ち百官の誓戒を掌る。【注】誓戒は之を要するに、失礼を重んずるなり。又男女の私約も亦た誓と曰う。【詩・国風】信誓旦たり。又【尚書】甘誓・湯誓・泰誓・牧誓・費誓・秦誓あり、皆篇名なり。【伝】書に六体あり、誓其一なり。又人名。【史記・秦始皇本紀】高誓、古の仙人の名なり。又【集韻】以制切、音曳。言を以て相約するなり。又食列切、音舌。義同じ。考証:【周礼・天官・大宰】五帝を祀れば、則ち百官の誓戒を掌る。【鄭箋】誓戒は之を要し、失礼を重んずるなり。謹んで按ずるに、周礼の注は箋と名づけず、鄭箋は謹んで注と改む。要の下は原文に照らして以の字を増す。