康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1519 ページ)
【亥集下】【黒部】黔;康煕筆画:16;頁碼:1519 頁 04 行
古文に曰く:【唐韻】巨淹切に読み、【集韻】【韻会】其淹切に読み、【正韻】其廉切に読む。音「箝」に似たり。【広雅】に黒色と釈す。【説文解字】に曰く、黔はすなわち黎なり。秦は百姓を「黔首」と称し、黒きを指す。周はこれを「黎民」と称す。また一説に、百姓は黒き巾をもって頭を覆うがゆえに黔首と称すとあり。
また「鈐」に通ず。【易経・説卦】に曰く、艮は黒き口を持つ類の獣に象る。【注】冷氏曰く、口をもって物を制する能ある鳥を指す。
また郡名を指す。【史記・秦始皇本紀】に曰く、秦は黔中郡を置く。
また県名を指す。【前漢書・地理志】に曰く、琅邪郡の下に黔陬県あり。
また【集韻】其厳切に読み、音「鉗」に似たり。黄黒色を指す。
また【集韻】居厳切に読む。義同じ。
また【広韻】巨金切に読み、【集韻】【韻会】【正韻】渠金切に読む。音「琴」に似たり。黔羸を指し、神の名なり。【楚辞・遠遊】に曰く、黔羸を訪ねて之を見る。また黔雷とも書く。【司馬相如・大人賦】に曰く、左は玄冥、右は黔雷。【注】神の名なり。
また姓とする。【礼記・檀弓】に曰く、斉に黔敖という者あり。【前漢書・古今人表】は禽敖と作る。