康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1243 ページ)
【酉集下】【車部】輅;康熙筆画:13;頁 1243
『広韻』洛故切、『集韻』『韻会』『正韻』魯故切、音は路。
『玉篇』大車なり。
『釈名』天子の乗ずるを玉輅と曰う。これを輅と謂うは、道路上に行うを言うなり。
また轅を縛るなり。
『儀礼・既夕』賓幣を奉じ、前輅に当りて命を致す。
【注】輅は轅を縛るものにして、引を属する所なり。
【疏】木を以て轅上に縛り、引を属して之を挽くを謂うなり。
また大なり。
『後漢書・張湛伝』公門に礼して下り、輅馬に軾す。
【注】輅は大なり。君の居する所を輅と曰い、寝車を輅車と曰う。
また頤輅は虫の名なり。
『荘子・至楽篇』頤輅食醯に生ず。
また『集韻』歴各切、『韻会』轄各切、音は核。
『史記・婁敬伝』輓輅を脱ぐ。
【注】一木横たえて車前を遮り、二人之を挽き、三人之を推す。
また『集韻』魚駕切、『正韻』五駕切、音は迓。
『左伝・僖公十五年』秦伯に輅して将に之を止めんとす。
【注】輅は迎うるなり。
また路と通ず。経書に車輅の輅は多く路に作る。
考証:
『儀礼・既夕』賓幣を奉じ、前輅に当りて命を致す。
【注】輅は轅を縛るものにして、靷を属する所なり。
【疏】木を以て轅上に縛り、靷を属して之を挽くを謂うなり。謹んで原文に照らし、両「靷」字を改め「引」とす。
『後漢書・張湛伝』公門に礼して下り、輅馬に式す。
【注】輅は大なり。君の居する所を輅と曰い、寝車を輅馬と曰う。謹んで原文に照らし、「式」を改め「軾」とし、注の「車曰輅馬」を改め「車曰輅車」とす。