康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 608 ページ)
【巳集上】【水部】汲;康煕筆画:8;頁碼:608 頁 03 行。『唐韻』『正韻』居立切、『集韻』『韻会』訖立切、音は急。『説文』井より水を引く。『易・井卦』水を汲むべし、君明らかなりて福を受く。『荘子・至楽篇』綆短き者は深井の水を汲むべからず。また『広韻』に「牽引す」の義あり。『周礼・冬官考工記』に「匠人、牆を築くに板を挟みて屡々之を汲む」とあり。注に「汲は牽引の義なり」という。『郭璞・江賦』に「沅澧を呑み、沮漳を汲む」とある。また「汲汲」は、急切にして止まざるさまを形容す。『博雅』に「孜孜として倦まず、汲汲として営むは、甚だ急切なるを形容す」とあり。『前漢書・揚雄伝』に「富貴を汲々と求めず」とある。『文子・上徳篇』に「君子は日に汲々として光を成す」とある。また県名なり。河内郡に属す。『史記・魏世家』に「垝津に城を築いて河内を臨めば、河内の共・汲必ず危し」とある。『広輿記』に「汲県は即ち旧の汲郡にして、治所は今衛輝府に属す」とある。また姓なり。漢代の汲黯など。また『集韻』に極入切、音は及。伋と同じ。伋伋は偽詐のさま。時に汲と書く。