康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 524 ページ)
【辰集上】【木部】根;康煕筆画:10;頁碼:524 頁 07 行。【唐韻】【集韻】【韻会】【正韻】古痕切、音は「跟」。【説文】に「木の株」とある。【左伝・隠公六年】に「農夫の草を去るや、その本根を絶ちて、殖ゆる能わざらしむ」とある。また【広韻】に「根は柢なり」とあり、【老子・道徳経】に「重きは軽きの根」とある。【管子・地形篇】に「地は万物の本原、諸生の根菀なり」とある。また【博雅】に「始め也」とある。また天根は星名なり。『周語』に「天根見れて水涸る」とあり、注に「亢・氐の間」という。また金根は車名なり。【後漢書・輿服志】に「天子の車に金根あり」とある。また門の鋪首の銅鐶を倉琅根という。【前漢書・五行志】に「木の門に倉琅根あり」とある。また竹根は杯の名なり。【晋の庾信、恵酒に報ずる詩】に「山杯に竹根を捧ぐ」とある。また雲根は山名なり。【宋の孝武帝、作楽山に登る詩】に「積水して雲根を溺す」とある。また姓なり。【姓苑】に「周人の根牟子、書を著すに善し」とある。また経天切に叶い、音は堅し。【三略軍讖】に「下民を侵侮すれば、国内嘩喧す。臣蔽げて言わず、これを乱根と謂う」とある。考証:「殖ゆる能わざらしむ」について、謹んで『左伝』の原文に照らして「植」を「殖」に改む。「天根」は氐星なり。【左伝・桓公十四年】に「天根見れて水涸る」とあるとするが、謹んで『左伝』に「天根見れて水涸る」の語なく、査するに『周語』に系す。今これに据りて「天根星也」と改め、『周語』の「天根見れて水涸る」、注に「亢・氐の間」とあるに従う。【前漢書・五行志】の「木名倉琅根」について、謹んで原文に照らして「名」を「門」に改む。