康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 265 ページ)
【丑集下】【女部】婦;康熙筆画:11;頁碼:265 頁 14 行。古文。【唐韻】房九切。【集韻】【韻會】扶缶切。【正韻】房缶切。音は阜。【説文】に「服なり」とあり。【爾雅・釈親】に「子の妻を婦と為す」とあり。また女子すでに嫁したるを婦と曰う。婦の意味は服にして、夫に服侍するを指す。【礼・昏義】に「女子出嫁前三ヶ月、婦徳・婦言・婦容・婦功を教うべし」とあり。また【郊特牲】に「婦人とは順従の人なり。幼き時は父兄に従い、出嫁しては夫に従い、夫没しては子に従う」とあり。また冢婦・長婦・介婦は、衆婦人を指す。【内則】に見ゆ。また嬪婦は糸麻の治理を担当す。【周礼・天官】に見ゆ。また世婦は後宮の官職にして、いわゆる二十七世婦なり。また属婦は窮困孤独にして救済愛護さるべき婦人を指す。【書・梓材】に「属婦に至る」とあり。また釐婦は寡婦を指す。【蘇軾・赤壁賦】に「孤舟の寡婦をして泣かしむ」とあり。また美なる様。【荀子・楽論篇】に「その容貌柔美にして婦人の如し」とあり。また陰性の物類も亦た婦と称す。【埤雅】に「勃鳩は天陰なれば其の雌鳥を駆り、天晴れば之を呼ぶ」とあり。また【韻府】に「蟋蟀を又吟蛩といい、済南之を懶婦と称す」とあり。また江中に白旂という魚あり、其の脂燃やすべく、歌舞を照らせば明るく、紡績織布を照らせば暗し。世人これを懶婦の化せる所と謂う。また鷦鷯を巧婦と称し、赤斑蜘蛛を絡絲婦と称す。【本草綱目】に見ゆ。また梵語婆利耶は漢訳して婦の意味なり。また【正韻】に防父切、音は附。【琳・飲馬長城窟】に「辺城には健児多く、家には寡婦多し。家に書を送りて、改嫁して留まるなかれとせしむ」とあり。また葉は芳尾切、音は斐。【楚辞・天問】に「水辺の木、その孩を得たり。何ぞ之を悪むや。有莘国の婦人なり」とあり。負に通ず。別に媍と作る。