康熙字典解説
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【申集上】【艸部】芬;康熙筆画 10;頁碼 1020 頁 13 行目。『唐韻』撫文切、『集韻』『韻会』『正韻』敷文切、音は紛。草が初めて生じるとき、香気が散ずることをいう。また『博雅』に「芬芬」、すなわち香りの意。『詩・小雅』に「馨香芬芳」の祭祀。『大雅』に「燔炙芬芬」、肉を焼き薫るさま。また『揚子・方言』に和の意。また『汲冢周書』に「汝昏乱して、厚顔にして辱を受けざれ」。注に「泯芬」、すなわち乱れの意。また『管子・地員篇』に「灰のごとく芬然たり」。注に「芬然」、土壌の蓬起するさま。また『前漢書・礼楽志』に「芬々たる茫々たり」。師古の注に「芬」は衆多を指す。また『博雅』に毛草の意。また姓なり。『戦国策』に晋に大夫芬質という者あり。また『韻補』に孚焉切。『楊芳・合歓詩』に「承露の枝あり、紫花白花共に芬芳を吐く。枝葉繁茂して清雅の姿を垂れ、舒展翹立して芳香にして鮮やか」。『説文』に本を作とし、あるいは艸に従う。『六書略』にまた作とし、またとする。考証:『集韻』『韻会』『正韻』に「草初生分布」とある。謹んで原文に照らし、「分布」の上に「香」の字を増す。また姓。『戦国策』に「晋に大夫芬只あり」とある。謹んで『広韻』の原文に照らし、「芬只」を「芬質」に改む。