康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 153 ページ)
【子集下】【匚部】匪;康煕筆画:10;頁碼:153 頁 45 行
【唐韻】【集韻】【韻会】府尾切、【正韻】甫尾切。音は「非」の上声。
【説文解字】に、「匪」は箱に類する器物に象る、と釈す。
【玉篇】に、方形の竹器を「匪」という、とある。
【広韻】に、この器物は竹箱に似たり。今、竹冠を加えて「筐篚」と書く、とある。
また【説文解字】に別の説として、「非」(あらざる)の意味である、とある。
【易経・屯卦】に「匪媾」の用例あり。
また【周礼・冬官考工記】に「且其匪色」と見える。
【注】に、「匪」は文采・外貌を指す、と釈す。
また【集韻】【正韻】に芳微切、音「霏」とある。
【礼記・少儀】に「車馬之美、匪匪翼翼」とあり。
【注】に、車馬の行くさま文采あるを形容す、とある。
また【集韻】に、「騑」に同じとし、「騑騑」は馬の絶えず行くさまを形容す、とある。
また【正韻】に敷文切、音「分」とある。
【周礼・天官・大宰】に「八曰匪頒之式」とあり。
【注】に、「匪」は「分」の意にして、群臣に分賜するを指す、と釈す。
【地官・廩人】に「以待国之匪頒」とあり。
【注】に、ここにおける「匪」は音「分」に読む、とある。