康熙字典解説
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【酉集下】【酉字部】酔;康煕筆画:15;頁碼:頁 1284 第 24【唐韻】【集韻】【韻会】【正韻】将遂切、音檇。【正韻】酒に酣うを酔と称す。【書・酒誥】徳を以て自ら持ち、酔に至らず。【詩・大雅】既に酒によりて酔う。また内心の沉醉を指す。【荘子・応帝王】列子これを見て内心これを迷酔す。【文中子・事君篇】内心六経に沉醉す。また骨酔の説あり。【唐書・武后紀】高宗の王皇后・蕭良娣は武昭儀に誣陷されて囚禁され、武氏二人を醸甕に入れ、「二姫をして骨酔せしむ」と称す。また心神完全に融和する状態を酔と称す。【淮南子・覧冥訓】大和の境に通ずる者は、昏昏として純酔のごとく甘美にその中に臥遊し、其の由を知らず。また【字彙補】酔李、地名なり。檇李と同じ。【公羊伝・定公十四年】越、酔李にて呉を撃ち破る。また【字彙補】精崔切、音嶉。【李世沢・韻図】酔字に平声と去声の二読あり。【説文】酔は卒の義なり。其の飲酒して自ら限りに至らしめ、迷乱せざるに至らしむ。一説に潰散の意なりとする。【正字通】酔は必ず徳を敗り礼を喪う。『酒誥』『賓筵』に論ずること甚だ詳らかにして、酔いて恰も其の限りに至りて乱れざること未だ有らず。「卒」の字に拠りて義を立てれば、『説文』の解誤りなり。