康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 528 ページ)
【辰集上】【木部】梓;康熙筆画:11;頁碼:528 頁下段 25 行。【唐韻】即里切。【集韻】【正韻】祖似切。【韻会】祖士切。音は「耔」。【説文】に「楸なり」とあり、または「榟」と作る。【通志】に「梓は楸に似たり」とある。【爾雅・釈木】に「椅、梓」とあり、【郭璞注】に「すなわち楸なり」とある。【陸璣・草木疏】に「楸のうち、肌理疎にして白色にして子を生ずるものを梓と為す」とある。【埤雅】に「梓は百木の長たるが故に、梓を呼んで木王と為す。羅願云う、屋室に此の木有れば、則ち余材皆震わざる」とある。また橋梓あり。【尚書・大伝】に「橋は父の道なり。梓は子の道なり」とある。また桑梓あり、父の樹うる所なり。【詩・小雅】に「維れ桑与び梓、必ず恭敬止まん」とある。また『梓材』は『周書』の篇名なり。古くは杍材と作る。【注】に「木器を治むるを梓と曰い、土器を治むるを陶と曰い、金器を治むるを冶と曰う」とある。【周礼・冬官考工記】に「木を攻むるの工七つ:輪・輿・弓・廬・匠・車・梓」とある。また【礼・曲礼】に「溉ぐ者は写さず」とあり、【疏】に「杯盂の類。亦た梓と曰う」とある。また姓なり。梓慎は【左伝】に見ゆ。また俗に文書を板に鋟ずるを梓と謂う。また一種の鼠梓あり、名づけて楰と曰い、江東の人之を虎梓と謂う。また【古今注】に「梓の実を豫章と曰う」とある。