康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 919 ページ)
【未集中】【糸部】紫;康熙筆画:11;頁碼:919 頁 29 行目。『広韻』将此切、『集韻』蔣氏切、音は呰に同じ。『説文』に「帛の青赤色」とある。『釈名』に「紫とは疵なり、正色にあらず。五色の疵瑕にして、以て人を惑わす者なり」とある。『論語』に「紅紫を以て褻服と為さず」とある。〔郉昺の疏〕に「紫は北方の閒色なり」とある。また「紫の朱を奪うを悪む」とあり、〔何晏の註〕に「紫は閒色の美なる者なり」とある。また水の名。『史記・司馬相如伝』に「紫淵その北に在り」とあり、〔註〕に文穎曰く「西河穀羅県に紫沢有り、其の水紫色なり」とある。また姓。『広韻』に「『何氏姓苑』に出ず」とある。また孳と同じ。『荀子・非十二子篇』に「紫然洞然」とあり、〔註〕に「紫は孳と同じ。柔弱の貌」とある。考証:『釈名』に「紫は疵なり、正色にあらず。正色の疵瑕にして、以て人を惑わす者なり」とあるが、謹んで原文に照らし「正色の疵」を「五色の疵」に改む。また絮と同じとする説あり。『荀子・非十二子篇』に「紫然洞然」とあり、〔註〕に「紫は絮と同じ」とあるが、謹んで原文に照らし両方の「絮」の字を「孳」に改む。