康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1465 ページ)
【亥集中】【魚部】魚;康煕筆画:11;頁 1465
古文。【唐韻】語居切。【集韻】【韻会】【正韻】牛居切。いずれも御・平声。【説文】本は「」に作り、水虫なり。象形にして燕の尾に相似たり。【注】徐鍇曰く、下の火は尾を象るのみ、水火の火に非ず。【韻会】隷書に省きて魚と作る。【易・中孚】豚魚吉し。【注】魚とは虫の隠なる者なり。【儀礼・有司徹】魚。【注】魚は足翼無し。【史記・周本紀】白魚躍りて王の舟中に入る。【注】馬融曰く、魚は介鱗の物にして兵の象なり。また蠹魚、衣魚とも名づく。本草に生じ、久しく衣帛及び書紙中に蔵す。また【詩・小雅】象弭魚服。【伝】魚服は魚の皮なり。【陸璣疏】魚服は魚獣の皮なり。猪に似て東海に之有り。一名魚貍、其の皮は背上斑文あり、腹下純青なり。今以て弓鞬・歩叉と為す。また【唐書・車服志】初めに亀袋を罷め、復た魚を与う。【遼史・興宗記】進士を廷に試し、馮立等に緋衣・銀魚を賜う。【金史・輿服志】親王は玉魚を佩び、一品より四品までは金魚を佩び、以下は銀魚を佩ぶ。また【左伝・閔公二年】夫人に魚軒を帰す。【注】魚皮を以て飾りと為す。また馬の名。【爾雅・釈畜】二目白きものを魚と曰う。【注】魚目に似たるが故なり。【詩・魯頌】驔有り魚有り。また地名。【左伝・僖公二年】斉の寺人貂、師を多魚に漏らす。また【文公十六年】惟だ裨・儵・魚のみ、人実に之を追う。【注】魚は魚復県、今の巴東永安県なり。また【晋語】夷鼓は彤魚氏の甥なり。【注】彤魚は国名なり。また姓。【左伝・成公十五年】魚石左師と為る。【史記・秦本紀】秦の先は嬴姓にして、其の後分封せられ、国を以て姓と為す。修魚氏有り。また吾と同じ。【列子・黄帝篇】姫、魚女に語る。【注】姫は居と読み、魚は吾と読む。また魚羈切に叶い、音宜。【徐幹・七喩】大宛の犠、三江の魚。雲鶬水鵠、禽蹯豹胎。胎は音怡。また語鳩切に叶い、音牛。【庾闡詩】形を煉りて人俗を去り、飄忽として雲遊に乗ず。暫く扶桑の陰に憩い、忽ち東岳の魚を見る。考証:「今以て弓鞬・歩又と為す」とあるは、謹んで陸璣疏の原文に照らせば、「歩又」は「歩叉」に改むべし。