康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 848 ページ)
【午集下】【禸部】禺;康煕筆画:9;頁碼:848 頁 05 行。【唐韻】【集韻】牛具切、【韻会】元具切、音は遇。獣名にして猿類。【正字通】に曰く、禺は獼猴に似てただし大きくなり、目は赤く尾は長く、山中に多し。『説文』は専らこれを母猴類と指すも、誤りなり。また【広韻】遇俱切、音は虞。山名。【史記・孔子世家】に「汪罔氏の君、封山と禺山を守る」とあり。【韋昭曰く】封は封山、禺は禺山なり。呉郡永安县に在り。また番禺は越地の地名にして南海に在り。また禺彊は神の名。【荘子・大宗師】に「禺彊これを得て北極に立つ」とあり。【山海経】に「北海の小洲に神あり、人面鳥身、名づけて禺彊と曰う」とあり。また区域の義。【管子・侈靡篇】に「これを十禺と謂う」とあり。【注】一里を一禺と為す。また事の初めて兆すを指す。【管子・侈靡篇】に「将に合すべし、禺より始むべし」とあり。また禺禺は魚の名。【司馬相如・上林賦】に「禺禺魼鳎」とあり。【郭璞曰く】禺禺は魚皮に毛あり、黄底黒文なり。また太陽巳時を禺中と謂う。また姓なり。また【集韻】魚容切、音は顒。義同じ。また「寓」に通ず。【爾雅・釈獣】に「寓を嗛と謂う」とあり。【郭注】寓は獼猴の類を指し、樹上に寄居す。この類および(ある動物)は皆頬中に食を蔵す。【六書故】に「寓はすなわち『説文』の禺なり」とあり。また「虞」に通ず。【山海経】に「夸父日影を追ひ、禺谷に及ぶ」とあり。【注】禺淵は日の没する所なり。今「虞」に作る。また「偶」に通ず。【史記・封禅書】に「木禺龍・欒車一駟」とあり。【索隠曰く】禺は音偶なり。その形を木に倣って作るの義なり。禺馬もまた然り。また「務」と読む。【左伝・哀公十一年】に「公叔務人」とあり。【礼記・檀弓】は「禺人」と作る。