康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1178 ページ)
【酉集上】【言部】謻;康煕筆画:18;頁碼:1178 頁下段 26 行。『広韻』弋支切、『集韻』余支切、音は移。誃に同じ。凡そ門・堂・台・榭の中に別に分かれた部分を謻という。周に謻台あり。詳しくは前出の「誃」の注にみる。また『石林燕語』に、「東華門の正北に東に向かう門あり、内東門に対してこれを謻門といい、扁額なし」とある。王伯厚いわく、「謻門は熙寧十年に至って初めて扁額を掲げた」と。『晋書』載記・劉曜伝に「謻門朝に空し」とあり、注に「別の門をいう」とある。また『唐書』韋弘機伝に「岸に列なる謻廊、王城の外に横たわる」とあり。また陸雲『兄に与うる書』に「その謻堂を毀つ」とあり。また曹公に謻塘あり。劉孝綽の詩に「夕陽返照して謻塘を照らす」とあり。また『埤蒼』に「氷室の門の名なり」とあり。張衡『東京賦』に「謻門と曲折せる台榭、斜めて城郭および護城河に依る」とあり。『文選』注に「氷室の門なり」とあり。『広韻』に「〇(欠字)と同じ」とあり。また諸蛮の州の名にして、謻羅州あり。『唐書』地理志に「剣南道に謻羅州あり」とみえ。また人名にも用いられ、『宋史』宗室表に「右侍禁・士謻」とある。また『集韻』『韻会』『正韻』に知切、音は馳。また『集韻』に敞尒切、音は侈。いずれも誃に同じ。陸雲『兄に与うる書』に「その謻堂を拆す」とあり。