康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1403 ページ)
【戌集下】【頁部】頤;康熙筆画:15;頁碼:1403 頁第 13 行。【唐韻】与之切。【集韻】【韻会】盈之切。【正韻】延知切。音は「移」。【説文】に「顄なり」とある。【礼記・玉藻】に「頤霤、垂拱す」とあり、疏に「霤は屋簷なり。身を俯すれば故に頭前に臨み、頤を垂るること屋霤の如し」と解す。また「端行すれば、頤霤矢の如し」とあり、釈文に「頤の音は夷」と注す。【前漢書・賈誼伝】に「頤指如意」とあり、注に「但だ頤を動かし指麾すれば、則ち欲する所皆如意なり」と解す。また卦名なり。【易・頤卦】に「頤、貞にして吉。頤を観て、自ら口実を求める」とあり、疏に「頤は養なり」と解す。また「初九、我が朶頤を観る」とあり、注に「朶頤とは咀嚼するなり」と解す。また「期頤」は老いをいう。【礼記・曲礼】に「百年を期頤と曰う」とあり、注に「飲食居処皆養に待つ」と解す。また【小爾雅】に「頤、深なり」とあり。また語助の声なり。【史記・陳渉世家】に「夥頤、渉の王たるや沈々たり」とあり、注に「楚人は多きを夥と謂う。また頤と言うは助声の辞なり」と解す。また地名なり。【史記・灌嬰伝】に「漢王と頤郷に会す」とあり、注に「苦県に頤郷あり」と解す。【説文】には本を作と为す。【集韻】にも亦を作と为す。