康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 541 ページ)
【辰集中】【木部】業;康熙筆画:13;541 頁。古文。【唐韻】魚怯切。【集韻】逆怯切。音は鄴。【説文】業とは大板なり、鐘鼓を懸ける簨簴を飾るに用う。【詩・大雅】「虡業維樅」。【疏】鐘磬を支える木架にして、直立するを「虡」といい、横に牽くを「栒」という。栒の上に設けた大版を飾りとなすを「業」という。板に高低鋸歯のごとき刻みあるがゆえに「業」と名づく。また功業を指す。【易・繋辞】「富有之を大業と謂う」。また事業を指す。【易・坤卦】「四支に暢じ、事業に発す」。また基業を指す。【孟子】「業を創し統を垂る」。また学業を指す。【礼記・曲礼】「習う所必ず業あり」。また世業、継承すべき事業を指す。【左伝・昭公元年】子産曰く、「台駘能く其の官に業す」。また【爾雅・釈訓】「業業」、危惧の様なり。【書・皐陶謨】「兢兢業業、一日二日万幾」。また高大壮盛を指す。【詩・小雅】「四牡業業」。また凡そ従事する所を業といい、事既に始めて未だ成らざるをも業という。【孟子】「牖上に業履あり」。また既に然るを業という。【前漢書・呉王濞伝】「高祖濞を召して之に相たらしむ、既に拝するを悔いて業す」。また技芸・行業を指す。【史記・貨殖伝】「田農は拙業なり、漿を売るは小業なり」。また建業、地名を指す。【呉志】「権秣陵を改めて建業と為す」。また姓なり。【姓苑】に業氏あり。また【集韻】逆及切、音は岌。これも壮盛の義なり。また【集韻】玉盍切。これも危惧の義なり。また葉宜戟切、音は逆。【鶡冠子・泰鴻篇】「両治四致、間以て止息す。時に帰り気を離れ、以て万業を成す」。また葉逆約切、音は虐。【前漢書・芸文志述】「伏羲卦を描き、書契後に作す。虞夏商周、孔その業を纂む」。按ずるに、『説文』は莘に従い巾に従う。巾は版に象り、木に従わず、莘部に収む。今誤って木部に入る。