康熙字典解説
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【申集中】【虍部】虚;康煕筆画:12;頁碼:1074 頁 11 行目
古代文献による記載:【唐韻】は朽居切と注音し、【集韻】【正韻】は休居切と注音し、音は「嘘」に似る。意味は空・空虚である。
また【易・繋辞伝】に「周流六虚」と見える。【注】に六虚すなわち六位と釈す。【疏】に位は本来自体実体なく、爻の現れて初めて顕わるがゆえに虚と称すと説く。
また【大戴礼記】に「虚土之人大」と見える。【注】に虚は放縦を意味すとす。
また「孤虚」という語あり。【史記・亀策伝】に曰く、日辰全からざるがゆえに孤虚ありと。
また星宿名なり。【尚書・堯典】に夜半に虚星を見るべしと記す。
また姓なり。【通志・氏族略】に虚氏ありと記し、『姓苑』に見えるとす。
また「虚無」あり、山名なり。【顔氏家訓】に柏人城の東に孤山あり、有人これを虚無山と称すと記す。
また【広韻】は去魚切と注音し、音は「祛」に似る。【説文解字】に大丘と釈す。【集韻】に古は九夫を一井とし、四井を一邑とし、四邑を一丘とし、丘を虚と称すと説く。
また地名なり。【春秋・桓公十二年】に虚にて宋公と会すと記す。【注】に虚は宋の地とす。
また水名なり。【前漢書・地理志】に琅邪郡に虚水ありと記す。
また次序・次等を表す。【国語・晋語】に実沈の虚、晋人これに住むと記す。
また【韻補】は喜語切と注音し、音は「許」に似る。『詩経』に句あり、「彼丘に登り、楚を望む」。
また葉韻して虚王切と読む。【道蔵歌】に歌う、「高貴の賓客を携え、我が素浄の霊房に帰る。道場の霊沫の内にて、高歌して直に大虚空に上る」。【干禄字書】に亦「虚」に通ずと記す。