康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 179 ページ)
【丑集上】【口部】吻;康煕筆画:7;ページ番号:179 頁 15 行目
古代の韻書に曰く、『唐韻』『集韻』『韻会』『正韻』に「武粉切」とあり、音は「抆」に同じ。『説文解字』に「口の縁なり」と釈す。『玉篇』に「口吻なり」と釈す。『釈名』に「吻とは免の義なり。物これに入れば触れ、出ずれば汚を免るるなり。また抆拭の意を取る。漱ぎ唾ここより出づるをもって、常にこれを抆拭するにより、因りて名と為す」と釈す。『周礼・冬官考工記・梓人』に「鋭喙決吻」と見え、注に「吻はすなわち口唇の縁なり」と釈す。『前漢書・東方朔伝』に「唇吻を吐く」と記す。『玉篇』にはまた""と作る。『集韻』にはあるいは「肳」「呅」と作る。もとの字形は「昏」に従う。考証:『釈名』「吻、免也。之を入るれば砕け、出ずれば免る。また抆を取る。漱ぎ唾の出づる所、恒に抆拭を加う、因りて以て名と為す」。謹んで原文の文義に従い、「取抜」を「取抆」に改む。