康熙字典解説
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【戌集中】【韋部】韋;康煕筆画:9;頁碼:1393 頁 06 行
古文。【唐韻】宇非切。【集韻】【韻会】于非切。音は帏(イ)。【説文】相背く意なり。舛に従い、口声なり。獣皮の韋は、屈曲して相背くものを束ねて正すに用うるが故に、借って皮革を指す。【広韻】柔らかなる皮革なり。【左伝・僖公三十三年】乗韋を以て先に之を送る。【疏】乗韋とは、牛皮四枚なり。【周礼・春官・司服】凡そ兵事には韋弁服を着く。【儀礼・聘礼】君、使を遣わして韋弁を着しむ。【注】韋弁とは、赤黄色に染めた熟牛皮を以て作る弁なり。【史記・孔子世家】『易』を読んで、韋編三絶す。【楚辞・卜居】将に脂韋にして以て足らんとするか。又【前漢書・郊祀歌】依韋和調し、音昭明なり。【注】師古曰く、依韋は和するの義にして、相背かざるなり。又国名なり。【詩経・商頌】韋・顧既に伐つ。【箋】韋は豕韋なり、彭姓なり。【左伝・襄公二十四年】殷に在りては豕韋氏なり。【注】豕韋は国名なり。【一統志】直隷大名府滑県は、古の豕韋氏の封国なり。又豨韋氏は、古の帝王の号なり。【荘子・外物篇】豨韋氏の道をもって当今の世を見る。又不韋は県名にして、益州郡に属す。【前漢書・地理志】に見えたり。又姓なり。【姓苑】顓頊大彭の後に出で、夏に豕韋に封ぜられ、国を以て氏とす。又「囲」に通ず。【前漢書・成帝紀】大風、甘泉畤中の樹、囲十以上なる者を抜く。【注】師古曰く、韋は「囲」と同じ。又【集韻】胡隈切、音は徊(カイ)。本は「回」に作る。詳しくは囗部の「回」字の注に見えたり。