康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 182 ページ)
【丑集上】【口部】味;康煕筆画:8;頁碼:182 頁 13 行目。『唐韻』『集韻』『韻会』『正韻』に「無沸切」とあり、音は「未」に似る。『説文解字』には「滋味」と釈す。『玉篇』に曰く、五味は五行に対応す:金の味は辛、木の味は酸、水の味は鹹、火の味は苦、土の味は甘。『礼記・王制』に曰く、五味の調和は各々異なる。『老子・道徳経』に曰く、無味の境を味わう。『列子・天瑞篇』に曰く、実ある味のものあり、また味を味わう人あり。『後漢書・郎顗伝』に、経籍に潜心して研鑽すると形容す。また、「五味」は薬名なり。『抱朴子・仙薬篇』に曰く、移門子は五味子を十六年服し、容貌は仙女のごとく光潔なり。『本草綱目』には「菋」と作る。また『集韻』に「莫拝切」とあり、音は「〜」に似て飲食の味を指す。また「莫佩切」とあり、音は「妹」に似て器物の光沢鮮亮を指す。また県名なり。『前漢書・地理志』に益州郡に味県あり。〔注〕孟康曰く、味は音「昧」のごとし。また『釈文』に音「亡曷反」とあり、音は「沫」に似る。『礼記・檀弓』に「瓦、味を成さず」とあり。〔注〕「味」は「沫」に作るべし。「沫」は顔を洗うを指す。按ずるに、『集韻』『類篇』は『礼記・檀弓』の「瓦、味を成さず」を引き、音「莫佩切」とするも、『釈文』はただ「亡曷反」の一音のみを註す。今、両音併存す。