康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1159 ページ)
【酉集上】【言部】詷;康煕筆画:13;頁碼:1159 頁 08 行
【唐韻】【正韻】徒紅切【集韻】【韻会】徒東切、音同。
【説文】共にするの義。一説に誇誕の義あり。【周書】「在夏后之詷」を引く。今本【尚書・顧命】は「在後之侗」と作る。
【釈文】馬融本は「詷」に作り、共にするの義なり。
また【広韻】【韻会】【正韻】徒総切【集韻】杜孔切、上声に読む。義同じ。
また「謥詷」は急迫の義。
また【広韻】【集韻】【韻会】【正韻】徒弄切、去声に読む。
【類篇】「謥詷」は言辞急促の義。
【後漢書・鄧皇后紀】に「軽薄謥詷」とあり。
【注】言辞急迫の義なり。詷、音洞。
また【玉篇】共にするの義。
【礼記・祭統】に「筵を鋪き同几を設けて、神に依らしむ」とあり。
【注】ここにおける「同」の字は「詷」の義なり。
【疏】詷は共にするの義なり。
【釈文】詷、徒貢反と読む。単に「同」と作るときは斉同の「同」にして、共にするの義の「詷」にあらず。共にするの義の「詷」は、「同」の旁に「言」の旁を加うるものなり。故に【古文】【字林】ともに「詷」を共にすと釈す。これ漢魏の時、字義かくのごとくなりしを示す。ゆえに「同」を「詷」に読む。今は総じて一字に括る。
按ずるに、【説文解字】の第二の釈は「譀なり」。「譀」は荒誕と釈し、「詷」の義と甚だしく相遠し。【字彙】において「譀」を誤って「諏」と作るは非なり。