康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1285 ページ)
【酉集下】【酉部】醍;康熙筆画:16;頁碼:1285 頁 09 行。『唐韻』『正韻』は他礼切、『集韻』『韻会』は土礼切、音は体。『説文』に「清酒なり」とあり。『玉篇』に「酒の紅色」とある。『礼記・礼運』に「粢醍堂に在り」と見え、注に「酒成って紅赤色なるもの」とす。また『韻会』に「縷に通ず」とあり。『周礼・天官・酒正』に「四に緹斉と曰う」と見え、注に「緹とは成って紅赤なるもの、今の下酒のごときなり」とし、疏に「下酒とは糟床の下に出づる酒にして、其の色紅赤なり」と説明す。また『広韻』は杜奚切、『集韻』は田黎切、音は題。醍醐。『本草綱目』に宗奭曰く、「酪の上に一重凝れる者を酥とし、酥の上油のごとき者を醍醐とす。甚だ甘美なり」。蔵器曰く、「性滑らかにして、物を盛れば皆透る。独り鶏卵の殻及び壺蘆(こころ)に盛るのみ出ず」。梵書には醍醐をもって仏性に喩う。乳より酪を出し、酪より酥を出し、生酥より熟酥を出し、熟酥より醍醐を出すなり。