康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1330 ページ)
【戌集上】【門部】閃;康煕筆画 10、頁 1330。『唐韻』『集韻』『韻会』『正韻』に失冉切、音は某(反切のみ記され音字は欠く)。『説文』に「門の隙間より頭を覗き見る」とあり、字形は「人」を偏旁とし、人が門中に在る象りである。会意字なり。『広韻』に「門を出るさま」とあり。また『増韻』に「速やかに避ける」とあり。『礼記・礼運』「龍を以て畜と為す故に魚鮪淰せず」の注に「淰は即ち閃なり」とあり。『釈文』に「閃、音は失冉反」とあり。また「暫く現れる」の義あり。木華『海賦』に「蝄像暫かに曉けて閃尸す」とあり。注に「音は式染反、閃尸は暫く現れるさま」とあり。また『正字通』に「揺れ動くさま」とあり。古詩に「寒鴉閃閃として前山去る」、杜甫の詩に「閃閃として浪花翻る」とあり。俗に某(異体字)と書く。また姓なり。明の永楽年間、永州判官に閃靄あり。また「諂い奉るさま」の義あり。『後漢書・趙壹伝』に「栄耀は諂いにより納められ、誰か其の中の美醜を弁ぜんや」とあり。注に「閃楡、諂い奉るさま」とあり。また『広韻』『集韻』『韻会』『正韻』に舒贍切、音は掞。また『集韻』に式劒切、音は某。また子艶切、音は某。いずれも義同じ。