康熙字典解説
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【子集上】【一字部】世;康煕筆画:5;頁碼:77 頁 06 行
古文は「卋」と書く。
【広韻】には舒制切と注音され、【集韻】【韻会】【正韻】には始制切と注音され、音は「勢」に同じ。
釈義は「代」である。
【詩経・大雅】に「本支百世」とあり、また【論語】に「必ず世を経て而る後に仁なり」とある。注に「三十年を一世と謂う」とある。
【左伝・宣公三年】に王孫満曰く、「世を卜して三十、年を卜して七百、天の命ずる所なり」とある。また【維摩経】に「大千世界」と見える。注に「世は天地の間に共に生きるを指し、界は彼此の分別あるを指す」とある。また姓とする。【風俗通】に「秦に大夫の世鈞あり」と記す。また「生」に通ず。【列子・天瑞篇】に「亦人の自ら世して老いるが如く、皮膚爪髪、世に従い随って落つ」とあり、注に「世は生と同義」とある。また【韻補】に叶音私列切、音は「薛」に同じとある。【詩経・大雅】「殷の鑑遠からず、夏后の世に在り」は上の「撥」の字に叶い、撥の音は撇なり。【晋書・楽志】に「時を匡し俗を拯い、功を休めて世を蓋う。宇宙既に康らかに、九有截あり」とある。【集韻】には「𠀍」と書く。