康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 218 ページ)
【丑集上】【囗部】圃;康煕筆画:10;頁碼:218 頁下段 21 行
【唐韻】博古切、【集韻】彼五切、音「補」に同じ。
【説文解字】菜を種うる所を圃と曰う。
【周礼・天官・大宰】九職、二に園圃ありて草木を毓す。【注】果蓏を樹うるを圃と曰い、園はその籬を指す。
又【地官・場人】国の場圃を掌り、果蓏珍異の物を樹え、時に応じて収め蔵む。【疏】場・圃連用して同一の地を指す。春夏は圃とし、秋冬は場とす。
又【地官・閭師】園圃を任ずる者を用い、樹藝の事をもって草木の貢を徴す。【注】任は用いるの義。園圃は草木を毓すゆえ、これに草木を貢せしむ。
又【周礼・夏官・職方氏】河南を豫州と曰い、その藪沢を圃田と曰う。【注】圃田は中牟に在り。【後漢書・郡国志】中牟県に圃田沢あり。按ずるに、圃田とは『詩経』に言うところの「甫草」にして、周の東都の畿内にあり、後に鄭に属す。
又藉圃・蒲圃あり、皆地名なり。【左伝・哀公十七年】衛侯、虎幄を藉圃に造る。
又【襄公四年】季孫、蒲圃の東門の外に槚六本を樹う。
又【何晏・景福殿賦】永寧・安昌・臨圃等の殿を建つ。【注】皆殿名なり。
又県圃あり、山名なり。【楚辞・天問】崑崙の県圃、其の底安在ぞや。
又【揚雄・甘泉賦】天帝の居する県圃に配し、太乙の威儀を象る。【注】県圃は崑崙山に在り、天帝の居する所なり。「圑」とも作る。
【穆天子伝】圑上に事迹を刻み、以て後世に告ぐ。
【庾信・馬射賦】周王の圑苑の前に、猶お八駿を駕す。
又【唐韻】【集韻】博故切、音「布」に同じ。
【屈原・離騒】朝に蒼梧を発し、夕べに懸圃に至る。霊瑣に少留せんと欲すれども、日忽ちとして将に暮れんとす。
【集韻】時に省いて「甫」と作る。また別字形に作るものあり。