康熙字典解説
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【卯集中】【手部】摩;康熙筆画:15;頁碼:450 頁上段 28 行
古文【唐韻】莫婆切【集韻】【韻会】【正韻】眉波切、音磨。【説文】研ぐなり。【広韻】迫るなり。【増韻】こするなり。【易・繋辞】剛柔相摩す。【注】相い切摩するなり。【礼記・学記】相い観て善とするを摩と謂う。【注】相い切磋するなり。また【楽記】陰陽相摩す。【注】猶お迫るがごとし。【戦国策】ここに燕烏集闕を摩して、趙王を華屋の下に見え説く。【注】摩は切近りて過ぐるを言う。また揣摩なり。【鬼谷子】之を摩する符は内にあり、内符は揣の主なり。薪を抱いて火に趨れば、燥なる者先に然ゆ。平地に水を注げば、湿れる者先に濡る。また【揚子・方言】滅ずるなり。東鄙之を摩と曰う。【史記・平準書】奸あるいは銭の裏を摩して鎔を取る。また消摩。【曹毗・杜蘭香伝】消摩すれば自ずから疾愈ゆべし、香は薬をもって消摩と為す。また【唐韻】【集韻】莫臥切、磨去声。按摩なり。【孟子・梁恵王上「長者のために枝を折る」注】枝を折り案じて摩すとは、手の節を折りて枝を解き罷むるなり。また【集韻】忙皮切、音糜。漢に施摩神あり、荊巫の祠する所なり。あるいは攠と作る。また古に靡・磨に通ず。考証:また揣摩なり。【管子・軽重篇】之を摩する符は内にあり、内符は揣の主なり。【鬼谷子・摩篇】薪を抱いて火に趨れば、燥なる者先に然ゆ。謹んで按ずるに、「之を摩する符は内にあり」以下の三句は『鬼谷子』に出でて『管子』に出でず。謹んで『管子』以下の三十字を改めて、『鬼谷子』「之を摩する符は内にあり、内符は揣の主なり。薪を抱いて火に趨れば、燥なる者先に然ゆ。平地に水を注げば、湿れる者先に濡る」とす。