康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 844 ページ)
【午集下】【示部】祿;康煕筆画:13;頁碼:844 頁 17 行。【唐韻】【集韻】【韻会】【正韻】盧谷切、音鹿に同じ。【説文】福なり。【広韻】善なり。【詩・商頌】百祿是れ何ぞ。【箋】天の賜ふ所の衆き福を負ひ担ぐべしと。又た俸禄を指す。官に仕へて受くる糧餉なり。【礼記・王制】位定まれば而して後に禄を与ふ。【周礼・天官・大宰】八柄をもって王を佐け群臣を馭る、其二は禄なり。【疏】功に応じて禄を頒賜す。禄は臣下を富ませむがためなるがゆゑに云ふ。【礼記・曲礼】士の卒を不禄と曰ふ。【疏】士の禄は耕に代ふるものなり。不禄とは、もはや禄を受けざるを謂ふなり。また司禄あり、星宿の名なり。【史記・天官書】文昌宮の第六星を司禄と曰ふ。また回禄あり、火神なり。【左伝・昭公十八年】鄭、回禄に祷りて火を弭げんとす。また姓となす。殷紂王の子禄父の後なり。また州名あり。広南化外の地に福禄州あり、唐の総章二年に置く。また天禄あり、獣の名なり。【前漢・西域伝註】鹿に似て尾長く、一角なるを天禄と曰ひ、二角なるを辟邪と曰ふ。漢に天禄閣あり、この獣に因みて名づけ、秘籍の図書を蔵むる所なり。また【広韻】龍玉切、音録に同じ。祿祿とは、礼をなすに恭敬なる貌なり。これ陸徳明の説なり。また葉録直切、音力に同じ。【漢昭帝冠詞】先帝の光栄を彰にし、以て皇天の美なる福禄を承く。仲春の吉日を敬ひ遵り、普く大道の郊祀の疆域に循ふ。また葉歴各切、音落に同じ。【前漢・叙伝】位その任に過ぐる者は、能く善終して禄を保つこと稀なり。博学にして鶏鳴のごとく虚浮なれば、災異を兆す鼓妖先に発す。