康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 667 ページ)
【巳集中】【火部】炕;康煕筆画:8;頁碼:667 頁 20 行。『唐韻』苦浪切、『集韻』『韻会』『正韻』口浪切、音は抗。『説文』に「乾く」とあり。『玉篇』に「乾き尽くす」とあり。『韻会』に「陽気過盛にして旱魃に至るを炕旱という」とあり。『前漢・五行志』に「炕陽暴虐」とあり。注に「炕陽とは、枯竭して涸れるの謂いなり」という。また『韻会』に「炕陽は、張大して自慢するさまを形容す」とあり。また『玉篇』に「焼く」とあり。『広韻』に「火炕」とあり。『詩・小雅』に「之を燔し、之を炙す」とあり。伝に「炕火にて焼くを炙と曰う」とあり。疏に「炕は挙ぐの謂い。物を貫きて火上に挙げ焼くを指す」とあり。また「断絶す」の義あり。『揚雄・解嘲』に「其の気を炕ぐ」とあり。注に師古曰く「炕は断絶なり」という。また『正字通』に「北方の暖床を炕と曰う」とあり。また『韻会』に「亢に通ず」とあり。『前漢・王莽伝』に「皆竜を炕ぎて気を絶つ」とあり。注に「『易経』に『亢竜悔いあり』と云う」という。また「抗に同じ」。『揚雄・甘泉賦』に「浮柱の飛榱を炕ぐ」とあり。注に師古曰く「炕は抗と同じ。高く挙ぐの謂い。浮柱を立てて飛檐を支うるを言う」という。また『広韻』呼郎切、『集韻』虚郎切、音某(欠)。『広韻』に「牲畜の胃を煮る」とあり。『集韻』に「張る」とあり。『爾雅・釈木』に「守宮、槐は昼聂り宵に炕ぐ」とあり。注に「槐の葉、昼合して夜開くものを守宮槐と曰う」とあり。疏に「炕は即ち張るなり」という。また『集韻』『類篇』丘岡切、音は康。灼焼の義。また苦朗切、音は慷。『爾雅・宵炕釈文』に「炕、吁朗切」とあり。按ずるに、『五音集韻』二唐韻中の炕字の注に「また苦朗切と読む」といえども、二蕩韻には載せず。今『爾雅』釈文及び『五音集韻』の注に拠りて増補す。字は元来誤って亢に従い攵に従いて作れり。