康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 345 ページ)
【寅集下】【広部】府;康煕筆画:8;頁碼:345 頁 02 行
【唐韻】方矩切【集韻】【韻会】匪父切、音は甫。
【説文】文書を蔵むる所なり。【周礼・天官】府六人。【注】蔵を治め、史は書を掌る者なり。【又】宰夫八職、五に府あり、官契を掌りて蔵を治む。【注】蔵を治むとは文書を蔵むることで、今起文書草のごときなり。
又【玉篇】府は聚まるなり。蔵は貨なり。【書・大禹謨】六府三事允に治まり、万世永く頼る。【疏】水・火・木・金・土の五材、穀を加えて六府とす。【礼・曲礼】府に在っては府を言い、庫に在っては庫を言う。【注】府は宝蔵・財賄の処を謂う。
又財幣を掌る官は皆府と曰う。【周礼・天官】大府・玉府・内府・外府。又【地官】泉府。又【春官】天府。【前漢・食貨志】太公、周のために九府圜法を立つ。【注】皆財幣を掌る官なれば、故に九府と云う。
又【百官公卿表】少府は山海地沢の税を掌り、以って共養に給す。
又【広韻】府は官府にして、公卿牧守の徳の聚まる所なり。【前漢・趙禹伝】文深くして大府に居すべからず。【蜀志・諸葛亮伝】府を開きて事を治む。
又【韻会】唐の制、大州を府と曰う。【唐書・地理志】州府三百五十八。
又【韻会】州名。漢は太原に属し、魏は嵐州を置き、後唐は府州を立つ。【前漢・礼楽志】武帝郊祀の礼を定め、乃ち楽府を立つ。
又姓なり。【風俗通】漢に司徒掾の府悝あり。
又腑に通ず。【周礼・天官・疾医疏】六府は胃・小腸・大腸・膀胱・胆・三焦にして、其れ受盛するを以って、故に之を府と謂う。又【春官・天府疏】人身中に在り、飲食の聚まる所、之を六府と謂う。
又俯に通ず。【列子・周穆王篇】王府して之を視る。