康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 106 ページ)
【子集上】【人部】俯;康煕筆画:10;頁碼:頁 106 第 06【広韻】方矩切【集韻】匪父切、音は府。俯とは頭を垂れるの意なり。【礼記・楽記】楯と鉞を手にもち、俯仰屈伸の動作を習えば、容貌荘重となる。【又】進むに俯し、退くに俯す。【注】俯とは曲がるの意にして、動作斉一ならざるを指す。【礼記・月令】秋季の末月、蟄虫すべて伏して蔵れ、人々みな室内にて泥をもって戸牖の隙を塞ぐ。また「府」に通ず。【荀子・非相篇】堤堰もって水を制し、櫽括もって曲木を正すが如く、己を制すべし。【注】府と俯とは相通ず。【韻会小補】古音伝変して字形も随って変ず。たとえば俯仰の「俯」は、本来「頫」と書き、あるいは「俛」と書くも、今はいずれも「俯」と書く。しかるに「頫」は「兆」と読み、「俛」は「免」と読んで、もはや「俯」とは読まざるなり。考証:【荀子・非相篇】「府然として渠堰櫽括の已のごとし」。謹んで按ずるに、原文は「已」の上に「于」の字を加うべし。