康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 532 ページ)
【辰集中】【木部】棐;康熙筆画:12;頁碼:532 頁上段 08。『唐韻』『韻会』府尾切、『集韻』匪尾切、『正韻』敷尾切、音は菲。『説文』に「輔け」とあり。『徐曰』に「輔とは弓檠(ゆみきょう)なり、故に木に従う」という。『書・大誥』に「天は忱(まこと)を輔く」とあり。『洛誥』に「予が汝に民を輔くる常道を教うるを聴け」とある。また榧と同じ。樹名にして、几案(きあん)を作るべし。『晋書・王羲之伝』に「門生の榧几の滑浄なるを見て、これに書す」と見える。また篚と同じ。『前漢・食貨志』に「歳貢の竹器」とあり。『応劭云』に「方なるを箱といい、楕円なるを棐という」。また地名なり。『左伝・文公十三年』に「鄭伯、棐において公に会う」。考証:『洛誥』の文、もと「予が汝に民を輔くる常道を教う」とあるを、謹んで原文に照らし「予が汝に民を輔くる常道を教うるを聴け」と改む。