康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 420 ページ)
【卯集中】【手部】把;康煕筆画:8;頁碼:420 頁 21 行
【唐韻】博下切。【集韻】【正韻】補下切。【韻会】補瓦切。いずれも「巴」の上声として読む。
【説文】握り持つこと。
【孟子】両手で囲むか、片手で満杯に握るほどの桐や梓の樹木。
【楚語】祭祀の際、供物は一手に収まる量を超えてはならない。
また【広韻】手に持って保持すること。
【増韻】執り持つこと。
【戦国策】左手でその袖を掴み、右手でその胸を刺す。
【史記・殷本紀】湯自ら大鉞を握り、昆吾を征伐した。
【前漢書・王温舒伝】郡中の強悍果敢な吏を選びて助手とし、みなその隠れた重大な罪を掌握しながら、放任して盗賊の監察にあたらせた。
また【釈名】把とは播のこと。物を掃き除けるための器具。
また【唐韻】【集韻】【韻会】蒲巴切。「杷」と同音。「爬」と通ず。
【前漢書・貢禹伝】農民は草を抜き、手で土をかき分ける。
【注】把とは、手で土をかき分けること。
また【郊祀志】手で土をかき分けて鼎を得た。
【注】掊とは、手で土をかき分けること。
また批把(ひわ)は楽器の名。手を前に推すのを批といい、後に引くのを把という。詳しくは「批」の項を見よ。
また姓。
【広韻】もとは東楼公の後裔にして、難を避けて改姓せり。西魏に襄州刺史の把秀あり。
また【正韻】必駕切。「覇」と同音。「弝」と通ず。
【礼記・曲礼】左手にて弓の中央を支える。
【疏】弣とは、弓を手で握る部分のこと。
【釈文】把は「覇」と読む。手で握る箇所をいう。
【正字通】把と杷とは区別がある。『韻会小補』は誤ってこれを「杷」と通用させ、『漢書』の訛本を引用して「把」と「杷」を一文字に合せているが、これは非なり。