康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 840 ページ)
【午集下】【示部】祊;康熙画数 9;頁碼 840 頁 12 行。【集韻】【韻会】に「晡横切」、【正韻】に「補耕切」とあり、音は閍(ほう)。「説文」に「𥛱」と作る。示に従い、彭声。あるいは方に従う。門内にて先祖を祭る。彷徨する所以なり。【詩・小雅】に「祝祭于祊」とあり。伝に「祊は門内なり。孝子は神の所在を知らず、祝をして門内の旁に広く求めしむ。賓客を待つ処なり」という。【礼記・礼器】に「設祭于堂、為祊乎外」とあり。注に「祊とは、明日の繹祭をいう。之を祊と謂うは、廟門の旁にて祭るによりて名づく」という。疏に「祊に二義あり。一には正祭の時、神を廟に祭り、復た神を廟門内に求む。二には明日の繹祭の時、饌を廟門外の西室に設く」という。また邑名。【春秋・隠公八年】に「鄭伯、宛を使して来りて祊を帰す」とあり。注に「祊は、鄭が泰山を祀るの邑にして、琅邪費県の東南に在り」という。また邴に通ず。【公羊伝・隠公八年】に「来りて邴を帰す」と作る。注に「彼命反、また音は丙」という。また葉音に「補光切」、音は邦(ほう)。【詩・小雅】の「祝祭于祊」は、下の句「祀事孔明」と葉う。「明」は音芒(ぼう)。【正字通】に「【周礼】大司马、中秋に兵を治むるを教え、羅して弊(おわ)り禽を致して以て祊を祀る」とあり。鄭の注に「祊は方に当るべし。四方を主として祭り、万物の成を報ず」といい、【詩】を引いて「以社以方」とす。これによれば、【周礼】の方を誤って祊と作れるなり。方と祊と同じに非ず。【字汇】に「祊の音は方」として、方と祊とを一字に合すは誤りなり。