康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1083 ページ)
【申集中】【虫部】蛾;康煕筆画:13;頁碼:頁 1083 第 31【唐韻】五何切【集韻】【韻会】【正韻】牛何切、音は莪。【玉篇】蚕の蛾なり。【韻会】蛾は黄蝶に似て小さく、その触須は描きたるが如く曲がる。【爾雅・釈虫】蛾羅。【疏】これ蚕の蛹より変じて成れるものなり。【埤雅】繭より蛾を生じ、蛾より卵を生ず。【大戴礼】桑を食む者は糸を吐きて後に蛾と為る。【前漢・文帝紀】建昭元年秋八月、白蛾群れて飛び日蔽れり。【師古注】蛾は今言う蚕の蛾の類なり。また飛蛾を指す。【古今注】飛蛾は灯火を撲つを好む。火花ともいい、慕光ともいう。また蛾眉を指す。【詩・衛風】螓首蛾眉。【前漢・揚雄伝】衆女の嫉しきを知るや、なんぞ蚕蛾の触須のごとき眉を揚げんや。【師古注】蛾眉、形は蚕蛾の触須に似たり。また姓なり。【通志・氏族略注】『姓苑』に見ゆ。晋の大夫蛾析の後裔にして、魏に平東将軍蛾青あり。また影娥あり、池の名なり。【三輔黄図】影娥池、漢武帝池を開きて月を翫び、宮女に舟に乗せて月影を撥弄せしむ。また「俄」の字に通ず。【前漢・外戚伝】孝成班婕妤、帝即位して後宮に入れられ、初めは下級の女官となり、未だ久しからずして大いに寵幸せらる。【師古注】蛾と俄とは古字相通ず。また【広韻】魚倚切、艤の上声に読む。「蟻」の字と同じ。【礼・楽記】蟻の子時に土を銜うるを学ぶ。【注】蛾は大蟻なり。【後漢・皇甫規伝】張角等みな黄巾を冠して標とし、時人これを黄巾と称し、また蛾賊ともいう。【注】すなわち「蟻」の字なり。賊衆多なるを喩えてこの名を用いる。また人名なり。【左伝】蛾析。また魚綺切と読む。【爾雅】「𧕅」に作る。【集韻】本は「𧕅」に作る。