康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 978 ページ)
【未集下】【肉部】胙;康熙筆画:11;頁碼:978 頁 19 行。『唐韻』昨誤切。『集韻』『韻会』存故切。『正韻』靖故切。音は祚に同じ。『説文』に「祭福の肉なり」とあり。『爾雅・釈天』に「夏に復胙と曰う」とあり。疏に「胙は祭肉なり。祭の旦日に其の祭肉を復た陳べて、尸を賓とするなり」という。『左伝・僖公九年』に「王、宰孔をして斉侯に胙を賜わしむ」とあり。注に「胙は祭肉なり」という。『晋語』に「公に命じて胙侑せしむ」とあり。注に「胙は祭肉を賜うなり」という。『史記・周本紀』に「顕王、文武の胙を秦の孝公に致す」とあり。注に「胙は膰肉なり」という。また『韻会』に「社稷を建置するを胙と曰う」とあり。また報ずるなり。徳ある人は必ず美報あり。『左伝・隠公八年』に「土を胙して氏を命ず」とあり。疏に「胙は報ずるなり」という。『左伝・襄公十四年』に「王、劉定公をして斉侯に命を賜わしめ、曰く、世々大師を胙して以て東海を表す」とあり。注に「胙は報ずるなり」という。また福なり。『周語』に「天地の胙する所」とあり。注に「福なり」という。『揚子・法言』に「天は先徳を胙して明忒を隕ず」とあり。また位なり。『斉語』に「絳に胙を反す」とあり。注に「反は復なるなり。胙は位なり」という。また胙俎なり。『周礼・天官・膳夫』に「凡そ王の祭祀・賓客の食には、則ち王の胙俎を徹す」とあり。注に「王と賓客と礼食するに、主人の飲食の俎は皆胙俎と為る」という。また地名なり。『史記・秦始皇本紀』の注に『括地志』云う、「古の燕国、滑州胙城県是れなり」と。また亭名なり。『左伝・僖公二十四年』に「凡そ蒋・邢・茅・胙・祭」とあり。注に「東郡燕県の西南に胙亭あり」という。また国名なり。『前漢書・古今人表』に「胙侯」とあり。注に「周公の子なり」という。また『集韻』に疾各切、音は昨に同じ。また『五音集韻』に則落切、音は作に同じ。義同じ。また『集韻』に「作は古に胙と作る」とあり。注は人部の五画に詳し。