康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 109 ページ)
【子集上】【人部】偃;康煕筆画:11;頁碼:109 頁下段 22。【唐韻】【韻会】于幰切、【集韻】隠幰切、音は「煙」の上声と同じ。【説文】倒れること、伏すこと。【儀礼・郷射礼】旌旗を倒して起きて待つ。【淮南子・精神訓】壁は立てるよりも倒れるに如かず。また服従する、伏せる、臥すの意味あり。【詩・小雅】有人床に仰向けに休む。【書・武成】武備を止め文教を明らかにす。また「偃蹇」あり、困頓し失意なる様を指す。【左伝・哀公六年】彼ら皆驕り高ぶりて将に君の命を棄てんとす。【注】偃蹇は傲慢を指す。また「堰」に同じく、水を遮る堤を指す。【周礼・天官・䲡人注】梁とは水偃のことで、水を偃えて関空をなすものなり。また「偃猪」あり、低湿之地を指す。【左伝・襄公二十五年】低湿之地を規画す。【正義曰】偃猪は水を蓄えて池となすを指す。また厠を指す。【荘子・庚桑楚】室を観る者は寝廟を遍く巡り、また其の厠に至る。【注】偃は厠を指す。厠は便溺に用いる。また地名なり。【春秋・僖公元年】公、偃地に於いて邾の軍を破る。また姓なり。晋に偃籍あり。又【集韻】于殄切、音は「蝘」に同じ。義も同じ。考証:【周礼・天官・䲡人注】梁は水偃なり、水を偃えて闊空となす。謹んで原文に照らし「闊空」を「関空」に改む。