康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 693 ページ)
【巳集中】【片部】牏;康煕筆画:13;頁碼:693 頁 45 行。【広韻】持遇切、【集韻】厨遇切、音は住。【説文】に「築牆の短版なり」とある。【史記・万石君伝】に「建、郎中令となり、洗沐して帰り親に謁し、子舎に入りて侍者に窃かに問い、親の中裙・厠牏を取りて、身自ら浣滌す」と見える。【注】徐広曰く、「牏は築垣の短版なり。音は住。厠溷の垣墙を謂ひ、其の側に隠れて浣滌するなり」と。又【玉篇】に之句切、【集韻】に朱戍切、音は注。又【集韻】【類篇】に俞戍切、音は裕。義同じ。又【集韻】に火透切、音は豆。【史記・万石君伝注】徐広曰く、「一読みに牏を竇と為す。竇は音豆。自ら厠竇を洗蕩すと謂う。厠竇とは穢悪を瀉除する穴なり」。呂静曰く、「楲窬は褻器なり。音は威豆」。又通じて窬と作る。亦た【史記・万石君伝注】に見ゆ。又【唐韻】度侯切、【集韻】【韻会】【正韻】徒侯切、音は頭。【玉篇】に「築牆の短版」とあり。又【集韻】に亦たと通ず。【史記・万石君伝注】蘇林曰く、「牏は亦たに作る。音は投」。賈逵『周官』を解して云う、「楲は虎子なり。窬は行清なり」。孟康曰く、「厠に行清あり、窬に行中にあり。糞を受ける者なり。東南の人、木を鑿ちて空中に曹のごとくするを謂いて之と為す」と。又【史記注】晋灼曰く、「今世、反閉の小袖衫を侯窬と謂う。此れ最も厠に近き身の衣なり」。【漢書注】師古曰く、「厠牏とは近身の小衫なり。今人の汗衫のごとし」。蘇の音・晋の説是なり。又【広韻】羊朱切。【集韻】【韻会】容朱切、読むこと俞のごとし。【説文】に「片に従い、俞声」とあり。【広韻】に亦た「築垣の短版なり」という。又【説文】に「一に紐と読む」とあり。度候切、義同じ。