康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1148 ページ)
【酉集上】【言部】訓;康熙筆画:10;頁 1148。古文は「馴」。『唐韻』『集韻』『韻会』に許運切、『正韻』に吁運切、薫の去声。『説文』に「説敎なり」。徐曰く、「訓とは、その意に順いて之を訓うるなり」。『正韻』に「誨なり」。『字彙』に「導なり」。『書・伊訓』に「伊尹乃ち烈祖の成徳を明言して王に訓う」。伝に「訓を作して太甲を教導す」。『詩・大雅』に「四方其れ之を訓う」。正義に「訓は教導の別名なり」。『礼・曲礼』に「教訓して俗を正す」。疏に「義理を訓説するを謂う」。また『正字通』に「古言法と為るべし」。『書・説命』に「古訓に学ぶ」。『詩・大雅』に「古訓是れ式す」。伝に「古は故なり。訓は道なり」。伝に「古訓は先王の遺典なり」。『左伝・文六年』に「之に訓典を告ぐ」。注に「訓典は先王の書なり」。また『玉篇』に「誡なり」。『魏書・高允伝』に「臣勅を被り往世の酒の敗徳を論集して『酒訓』と為す」。また『広韻』に「男を敎と曰い、女を訓と曰う」。また『博雅』に「順なり」。『書・康誥』に「皇天厥の道を訓いて用い、四方に付畀す」。伝に「上天文武の道に順いて之を用い、以て天下の大を付与す」。『後漢書・方術伝』に「下五品をして咸嘉時に訓わしむ」。注に「訓は順なり」。また詁訓は註解の別名。『爾雅・郭璞序』に「『爾雅』は所以に詁訓の指帰を通ずるなり」。疏に「訓は道なり。物の貌を道って人以て告ぐるなり」。『前漢書・揚雄伝』に「章句訓詁を為さず」。師古注に「訓とは、言う所の理を釈するなり」。『字彙』に「某字を釈して某義と作すは、その義に順いて之を訓うるなり」。また官名。『周礼・夏官』に訓方氏、四方の政事を道るを掌る。また鳥名。『唐書・五行志』に鵂鶹、一名訓狐。また獣名。『神異経』に檮杌、西方荒中の獣。一名難訓。また州名。『唐書・地理志』に江南道に訓州有り。また姓。明の宣徳中に教授訓濬有り。また『五音集韻』に詳遵切、音は旬。道なり。『周礼・地官』に土訓、鄭司農読む。また文韻に叶う。『晋書・衛恒伝』に「大晋元を開き、道を弘めて訓を敷く。天其の象を垂れ、地其の文を耀かす」。