康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1263 ページ)
【酉集下】【辵部】遜;康熙筆画 17;頁 1263。『唐韻』『集韻』『韻会』『正韻』に蘇困切、音は巽。『正韻』に従順・謙虚・恭敬をいう。『書・舜典』に「五典不遜」、五種の倫常関係が和順ならざるをいう。また『太甲』に「有言遜于汝志」、言論あって汝の志に背くをいう。また『説命』に「惟学遜志」、学ぶのみ能く人を謙虚順従ならしむ。〔注〕謙虚して退譲す。心志を遜らせて、あたかも能わざる所あるが如くす。また『説文』に逃れるをいう。『書・微子』に「我家耄遜于荒」、我が家の老臣荒野に逃れるをいう。〔注〕荒野に逃る。「孫」に通ず。『詩・豳風』に「公孫碩膚」。『礼記・学記』に「その業を遜す」。『春秋・荘公元年』に「夫人遜于斉」。『集韻』にまた「愻」と作る。考証:『書・大甲』に「有言遜于汝心」とあるが、原文に照らして「大」を「太」に、「心」を「志」に改む。